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当院では高度な知識、技能をもって、患者・家族の皆さまの思いに応えられる医療従事者を育てるため、きめ細やかな育成制度を整備しております。研修医の臨床研修制度では、学会認定の指導医をそろえ、評価の見える化、プリセプター制度など、向上心をもって実践力を身につけられる環境づくりに努めています。救急医療を実地で学ぶ研修や関連施設での地域医療研修など当院の特性を生かした学びも強みです。また看護師育成では段階別の体系的な育成制度を導入。長期的な視点に立った看護師育成をはかっております。
当院の特性を生かし
充実した臨床研修制度
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臨床研修プログラムを実施
次世代に求められる優れた医師を育成するため、医師のみならず、メディカルスタッフ、看護など部門や職種の壁も越えた全病院を挙げての協力体制による臨床研修プログラムを実施しております。初期研修プログラム1年目では、1カ月単位での各科ローテート研修を実施。各科では学会認定の指導医を筆頭に、初期研修医を終えて間もない若い医師が直接指導にあたる体制のもと、実践(経験)と学習のサイクルを整えています。また、2年間を通して原則一人の指導教官がメンターとして研修医をサポートします。昼食の時間などを利用した学習(ランチョンセミナー、ERカンファレンスなど)システム、研修医手帳を電子媒体化した研修医評価システムを整備し、研修医が向上心を維持し効率よく学べる環境づくりに努めています。
「教えることは学ぶための最良の方法」というコンセプトのもとにプリセプター制度を導入、1年目の新人を2年目の研修医が指導、さらに2年目研修医を3年目以降の後期研修医が指導するという屋根瓦方式で、学びの積み重ねによる成長をはかっております。
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救急医療についてトータルな知識と技能を身に付ける
救急医療への積極参加をはかるアーリーエクスポージャー研修も救急医療体制に定評のある当院ならではのカリキュラムです。救命救急センターによりERとICUが運営されていることで、重症疾患の初期対応から集中治療まで救急医療についてトータルな知識と技能を身につけることができます。1年目から全員が交代で日夜救急外来での診察にあたります。
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よりよい医療教育のため、
部門、職種を越えた連携
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地域で必要とされる医師の育成を目指す
豊田会の全施設および地域の医療機関の協力を得て、急性期以後の管理、慢性疾患の外来治療、在宅、リハビリ、健康診断まで、すべての医療シーンを経験・実践できる地域医療研修を組み込み、地域で必要とされる医師の育成を目指しています。
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シームレスな後期研修への移行をよりスムーズに
当院は各診療科学会から教育病院の認定を受けていることで、
毎年初期研修医の6~7割が後期へと継続して研修を行っています。
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開かれた臨床研修
院外への働きかけも積極的に行っています。名古屋大学関連病院卒後臨床研修ネットワークに参加し、名古屋市立大学医学部とのたすきがけ制度も実施ししています。日頃の研修の成果を発表する場として国内学会への参加・発表も可能です。また、海外での最新の医学教育を採り入れるため、研修医だけでなく指導医も対象として、アメリカのトーマス・ジェファーソン大学での海外研修も行っております。
院内外を問わず、研修医のための教育環境拡充・連携の姿勢が実を結び、研修先として希望する学生が増加、有能な若手医師の確保につながっています。
NETの段階別課程により
成長を実感できる看護教育
目標を意識した取り組みで向上心を高める
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目標を意識した取り組みで向上心を高める
看護部門においては、NET(Nurse Education System of Toyota-kai)を導入し、長期的視野に立った看護師育成に取り組んでいます。
NETの中核はクリニカルラダー制度です。段階ごとの育成課程を明確に示し、体系的にレベルアップをはかる現任教育システムです。この制度の導入で新人の段階から目指すべき看護師像と必要な要件が明確に示されており、目標を意識した取り組みで向上心も高まり職場の活性化につながっています。
また新人担当看護師によるメンタル面のフォローを行うプリセプター制度、年3回の個別面接などきめ細やかなサポートも実施。当人の適性に合わせた将来像を提供することで、早期退職回避、適材適所の配置など、着実に成果を上げております。
時代のニーズに応えられる看護のプロを育てる
医療の専門化もさらに進展し、看護分野でもジェネラリストだけでなく分野ごとに特化したスペシャリストが必要とされます。看護部内では40種以上の院内研修に加え、専門性の高い院外研修、学会への参加支援、出張扱いでの各種教育課程受講支援も積極的に行っています。
さらに平成24年度から、主任・師長・部長を対象としたマネジメントラダーの検討を始めました。長期にわたるキャリアアップへの道を拓く意欲的な制度です。
教育制度の充実により、採用面でも意欲的な人材をひきつける効果も表れています。育児短時間勤務制度の導入、保育体制の拡充など、経験豊富な中堅世代が働きやすい職場環境が充実しています。時代のニーズに応えられる看護のプロを育ててまいります。