一方向性連携パス
機能分化した各施設の役割分担に基づいて、施設間の壁を越えて一貫した治療の流れを確立するための連携パスです。
大腿骨頸部骨折地域連携パス脳卒中地域連携パス
大規模病院への患者集中による医療崩壊の危機が叫ばれる中、高度・専門医療を提供する大規模病院と、身近なかかりつけ医の機能分化による地域医療連携が推進されています。⻄三河南部⻄医療圏を主体とする地域の中核病院として、連携強化に力を入れています。
地域の人々が病気と共存しながら、住み慣れた地域で暮らしていくために「地域完結型医療」が求められています。地域完結型医療を実現するには、地域の中核病院、回復期を含めた一般病院、そして患者さんの身近にある『かかりつけ医』などの医療機関がそれぞれの機能を生かして連携しながら、患者さんの状態に応じた適切な医療を提供するとともに疾病予防や病気の早期発見が行える地域医療ネットワーク(=地域医療連携)が重要となります。
当院では患者の皆さまに、まずは『かかりつけ医』を持つことからおすすめしています。
2012年3月に策定された「衣浦定住自立圏共生ビジョン」に基づき、同年10年、当院を中核の医療機関とした刈谷市・知立市・高浜市・東浦町の3市1町が結ぶ地域医療ネットワークシステム『KTメディネット』がスタートしました。KTメディネットでは、予約や照会もシステム経由で行うことができます。また、電子カルテを連系サーバーで管理することで、当院での診療・手術記録・撮影画像といった診療情報に加えて引き継ぎ後の詳細な治療状況まで共有でき、正確かつ迅速な医療連携を可能としています。
「地域連携パス」は、当院で治療を受けられた患者さんを病院。診療所または施設と当院の双方が連携し、治療計画に沿って継続的に診療を行うための仕組みで、地域医療連携においては、欠かせないツールです。
現在、地域連携パスは、大腿骨頸部骨折、脳卒中、がん(肺がん、乳がん、肝がん、胃がん、大腸がん、前立腺がん)、狭心症、心筋梗塞、心不全、心房細動アブレーション、糖尿病、CKDに対して運用を行っています。
機能分化した各施設の役割分担に基づいて、施設間の壁を越えて一貫した治療の流れを確立するための連携パスです。
大腿骨頸部骨折地域連携パス当院の担当医とかかりつけ医の2人の医師が主治医となり、共同診療計画書に沿って役割分担をおこない診療をすすめるものです。
がん地域連携パス2016年9月26日に愛知県より地域医療支援病院として承認されました。地域の中核病院として「地域完結型医療」の中心的役割を担うのが地域医療支援病院です。
医療の提供、共同利用などで「かかりつけ医」をサポートし、患者さんの必要に応じて高度・専門医療を提供する医療機関です。地域の医療関係機関を対象に、相互の密接な連携と機能分化の促進、医療資源の効率的な活用など、目的に登録施設制度を実施しています。救急医療の提供、各種検査機器・病床・図書室・会議室の共同利用、多職種を対象とした研修、諸記録の閲覧などが利用可能です。