手術室
患者の皆さまへ
患者さんにより安全で質の高い手術を提供いたします。
病気は患者・家族の皆さまの日常生活を大きく変えるばかりでなく、さまざまな不安と恐怖を与えます。特に「手術」と聞くだけで、ますます不安は大きくなるのではないでしょうか。患者・家族の皆さまの不安や緊張を少しでも軽減できるように、手術担当医・麻酔科医・看護師・臨床工学技士が手術前から支援させていただきます。
当院は、内視鏡外科手術のうち腹腔鏡の手術件数が多いことが特徴です。高度で複雑な医療器機を多く扱うため、専門知識を持つ臨床工学技士が多数手術室に常勤しており、看護師と共に手術のサポートを行っています。
スタッフそれぞれの専門性を生かし、手術を受ける患者さんにより質の高い手術を提供いたします。
手術室のご紹介
- 安心して手術を受けていただくために
- 手術室内はベージュを基調とした温かい雰囲気にし、少しでも患者さんの緊張が少なくなるように心がけています。また内視鏡外科手術室では、入室の際にLED光源を使用して優しい色彩と照度でお迎えしています。
全身麻酔を受ける患者さんに対しては手術前に麻酔科医が診察を行い、手術担当看護師が病室を訪問して手術室での処置などを説明します。手術前に麻酔や手術室での処置について説明をすることで、患者さんの疑問や悩みを伺い、安心して手術当日が迎えられるように心がけています。
手術当日は、手術室入口で術前訪問をした看護師がお待ちしています。また、入室される患者さんが少しでもリラックスできるよう、お好きなジャンルの音楽を流してお迎えします。 - 医療設備の充実
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当院では、近年手術数が大きく増加しています。中でも、患者さんに優しい低侵襲手術である腹腔鏡下手術や、胸腔鏡下手術などの鏡視下手術が増加しており、患者さんにより安全な手術を受けていただける体制を整えています。
一般手術室
全ての手術に対応できる一般手術室が4室あります。その中の1室は空調システムにより手術室内の空気を入れ替えることで、陰圧・陽圧の空気の切り替えが可能な手術室です。
高機能手術室
(写真1)高機能手術室一般手術室より天井が高く設定された、8室の高機能手術室があります。そのうち4室は、脳神経外科や心臓血管外科、人工関節や脊椎の手術も行える無菌手術室を含む、極めて清潔度の高い高機能手術室です(写真1)。
内視鏡外科手術室
(写真2.3.4)内視鏡外科手術室「手術シーンに合わせた照明」腹腔鏡下手術や胸腔鏡下手術など、傷が小さく低侵襲な鏡視下手術を中心に行う内視鏡外科手術室を4室配置し、多くの症例を行っています。
この内視鏡外科手術室の大きな特長は、手術に必要な機器全てを天井から吊り下げている点です。床面には配線や配管がなく、安全面に配慮した造りとなっています。
また、より高度な細かい技術が要求される腹腔鏡や胸腔鏡などの鏡視下手術を行うため、フルハイビジョンの高精細な映像で手術画像を確認できます。高画質な手術画像をより一段と鮮明に認識するため、3色LED照明により手術シーンに合わせた微妙な光の調整ができる最新鋭手術システムを整備しています(写真2.3.4)。 - 2フロアで機能的かつシンプルに
- 手術室は3階・4階の2フロアで構成されています。病院の中央に2階建てで配置することで、手術患者さんの動線の無駄を省いて移動距離を短くしました。機能的でシンプルな構造で、緊急時などに病棟や救急外来から患者さんを迅速に受け入れています。
スタッフ構成・資格
看護師 | 44名 | 臨床工学技士 | 10名 |
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中央材料室のご紹介
中央材料室は、院内で使用する診療や看護に必要な器具・機械類、医療材料を一元管理し、適切な洗浄・滅菌を行って、院内の医療・看護が円滑かつ安全に行われるように支援しています。院内のほぼ中央に位置し、どこからもアクセスが良く、最適な場所に配置されています。
当院で導入している滅菌装置は、精度の高い洗浄滅菌が可能です。大型洗浄機で、手術に使用したワゴンや台車などの大型機器の洗浄も可能です。また、物品管理の一端として鋼製小物判別システムを導入し、より効率的な物品管理が実現できるようになりました。
直接患者さんと関わる部門ではありませんが、間接的に患者さんのより安全な医療・看護の提供に貢献しています。