血液浄化室
患者の皆さまへ
透析の自己管理ができるようにサポート
当院の血液浄化室は、慢性腎不全患者さんの入院透析を行っています。主に、近隣病院で外来維持透析を受けていた患者さんが、病気やけがなどで入院治療が必要となった時、入院中の血液透析を管理しています。また、新規に血液透析を開始される患者さんの管理も行っており、退院までの間に透析の自己管理ができるようにサポートしております。
安心・安全な透析のために
- 体に優しい透析液を使用
- 当室では、体に優しいとされる酢酸フリー透析液を使用しております。従来の透析液に含まれている酢酸は生体にさまざまな影響を与えることが報告されています。透析患者さんは健康な方に比べ、酢酸代謝速度が70%程度低下しているといわれており、酢酸の影響により透析中の血圧低下などが起こりやすくなっています。酢酸フリー透析液を使用することにより酢酸による悪影響を除外し、体に優しい透析を行っています。
- システムの導入
- 安全な透析を行うために透析情報管理システムを導入し、ヒューマンエラーの軽減と透析の質の向上に取り組んでいます。また生体情報管理システムを連携構築し、透析中の患者さんの状態を常に監視し、急変時にも迅速な対応ができるように取り組んでいます。
- シャント(透析に必要な血管)の管理
- 透析導入時の患者さんのシャントや慢性透析患者さんのシャントトラブルに対して、エコー(超音波)装置を用いてシャント評価を行っています。評価を行うことでシャントトラブルなどを未然に防ぐことができ、シャントを適切に管理することができます。
- 関連施設との連携
- 腎臓内科医が関連施設を兼務しており、情報共有システムがあるため、透析導入から継続的に透析医療を受けていただけます。また医療連携により、急性疾患や重症合併症に対しても迅速な対応が可能です。
- 緊急時には
- ・緊急血液透析は、365日24時間体制で対応しております。
・集中治療室(ICU・CCU)でも対応しております。
スタッフ構成・資格
腎臓内科医 | 1名 | 看護師 | 4名 |
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臨床工学技士 | 4名 |