医療法人豊田会 刈谷豊田総合病院

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小児外科

診療責任者

山本 稔
  • 消化器外科部長

患者の皆さまへの一言

消化器外科の一部門として小児外科の診察を行っています。小児科、産婦人科、放射線診断科、放射線治療科などの協力のもとに今後も発展させていきたいと思います。

代表的な対応疾患

  • 鼠径ヘルニアおよびその類縁疾患(精索水腫、陰嚢水腫、女性水腫など)
  • 臍ヘルニア
  • 急性虫垂炎
  • 停留精巣
  • 腸重積
  • 肥厚性幽門狭窄症
  • 先天性胆管拡張症
  • 臍尿膜管嚢胞
  • 腹腔内の腫瘍・嚢胞などの先天的な要素が関与する疾患
  • 心疾患以外の小児外科疾患
  • 乳児痔瘻
  • 小児の痔核
  • 脱肛
  • 直腸脱
  • 若年性ポリープ
  • 腹部膨満
  • 頑固な便秘

診療内容

診療の対象疾患は、小児の外科的な手術および治療が必要な方全般です。診療・治療に関しては、原則的には小児外科専門医が責任をもって担当します。
代表的な手術についてご紹介します。

鼠径ヘルニア
手術は、従来からの鼠径部で切開して修復する方法と、腹腔鏡による修復法(LPEC法)行っています。どちらも、手術の前日に入院していただき、手術の翌日に退院となる2泊3日の入院が基本となります。創は抜糸が必要無いように縫合し、表面は医療用のボンドを塗布しますので、術後には消毒の必要もなく、翌日から入浴が可能です。従来からの手術で、左右どちらかのみの症状により手術した方の約10%程度がその後に発症してくることから、2008年12月から腹腔鏡での手術を導入し、現在までに400名以上の方に手術を行いました。
実際に腹腔鏡で内鼠径輪の部分を観察すると、症状は出現していなくても半数以上の方で、対側にも同様に内鼠径輪の開大や腹膜症状突起の開を認め、後に症状が発現してくる可能性があります。術前にお話をし、ご希望があれば、対側も同時に手術が可能です。また、鼠径管内での剥離などの操作を行わないため、男性では、精索硬化症や睾丸の挙上が起こりにくいことや、女性では、卵巣などの滑脱を伴う方でも、確実に腹腔内に引き出して修復ができるメリットがあります。
急性虫垂炎
臨床所見とともに、血液検査・腹部CT検査・超音波検査により、より正確な所見の把握を行い、手術が必要な方が迅速に手術できるように努めています。手術は基本的には成人同様に虫垂および周囲の状況や膿の程度などがしっかりと観察できる腹腔鏡下での手術を行っています。
臍ヘルニア
臍の余った皮膚を切除し、その中から筋膜の欠損を縫合する方法を選択していますので、新たに創を作らずに手術を行っています。臍内で皮膚がくっつくと創は見えにくくなります。
その他
腸重積や肥厚性幽門狭窄症などの小児に特有な疾患や、先天性胆管拡張症や尿膜管膿瘍などの先天的な要素が関与する疾患を含め、心疾患以外の小児外科疾患の手術を行っています。 また、皆さんが不安に感じやすい麻酔は、小児ではほぼ全例が全身麻酔下の手術となりますが、緊急手術も含め、全て麻酔科管理のもと万全の体制で臨んでいます。

診療方針

当院の特徴は、小児外科の救急疾患を含め、いつでも診療できる体制を整えていることです。CT・緊急検査などを含めたほとんどの検査に対応でき、他科とも連携して診療させていただきます。小児外科の診療時以外は、外科外来または救急外来に受診していただければ、必要に応じて、検査および入院や手術が可能です。また緊急手術においても、腹部の疾患では、必要に応じて腹腔鏡での観察が可能で、腹部全体が観察できるとともに、高い安全性と最小限の浸襲を目指して治療しています。

診療実績

疾患別の治療・手術・検査実績(件)

  2021年 2022年 2023年
鼠径ヘルニアおよび類縁疾患 19 19 12
停留精巣 0 7 1
虫垂炎 13 5 8
臍ヘルニア 6 3 15
尿膜管膿瘍 0 0 0
その他 1 1 1

医師紹介

氏名 役職 出身大学 医師免許取得年 主な専門領域 指導医・専門医・認定医など
山本  稔 消化器外科部長 名古屋市立大学 1993年 消化器外科、
肝胆膵外科
  • 日本外科学会
    外科専門医、認定医
  • 日本消化器外科学会
    消化器外科専門医
  • 日本消化器病学会
    消化器病専門医、認定医
  • 日本がん治療認定医機構
    がん治療認定医
  • 日本内視鏡外科学会
    技術認定取得者
  • 日本感染症外科学会
    ICD認定医
木村 昌弘 副院長
外科統括部長
がん総合診療センター長
名古屋市立大学 1989年 消化器外科
  • 日本外科学会
    指導医、外科専門医、認定医
  • 日本消化器外科学会
    指導医、消化器外科専門医
  • 日本食道学会
    食道外科専門医、食道科認定医
宮井 博隆 上部消化管外科部長 名古屋市立大学 2000年 消化器外科、
上部消化管外科
  • 日本外科学会
    指導医、外科専門医
  • 日本消化器外科学会
    指導医、消化器外科専門医、消化器がん外科治療認定医
  • 日本内視鏡外科学会
    ロボット支援手術プロクター(指導医)、
    技術認定取得者
  • 日本大腸肛門病学会
    大腸肛門病専門医
  • 日本がん治療認定医機構
    がん治療認定医
廣川 高久 消化器外科管理部長 山梨医科大学 2003年 消化器外科、
下部消化管外科
  • 日本外科学会
    指導医、外科専門医
  • 日本消化器外科学会
    指導医、消化器外科専門医、消化器がん外科治療認定医
  • 日本内視鏡外科学会
    ロボット支援手術プロクター(指導医)、
    技術認定取得者
  • 日本がん治療認定医機構
    がん治療認定医
今藤 裕之 消化器外科医員 名古屋市立大学 2006年 消化器外科
  • 日本外科学会
    外科専門医
  • 日本消化器外科学会
    消化器外科専門医
上野 修平 消化器外科医長 名古屋市立大学 2010年 消化器外科
  • 日本外科学会
    外科専門医
  • 日本消化器外科学会
    指導医、消化器外科専門医、消化器がん外科治療認定医
  • 麻酔科標榜医
  • 日本消化器病学会
    消化器病専門医
  • 日本内視鏡外科学会
    技術認定取得者
  • 日本腹部救急医学会
    腹部救急認定医
  • 日本臨床栄養代謝学会
    NST医師
庭本 涼佑 消化器外科医員 名古屋市立大学 2021年 消化器外科
田中 守嗣 顧問
名古屋市立大学 1981年 消化器外科、
肝胆膵外科
  • 日本外科学会
    指導医、外科専門医、認定医
  • 日本消化器外科学会
    指導医、消化器外科専門医、認定医
    消化器がん外科治療認定医
  • 日本肝胆膵外科学会
    評議員、高度技能指導医
  • 日本肝臓学会
    肝臓専門医
  • 日本外科感染症学会
    評議員
  • 日本がん治療認定医機構
    暫定教育医
小林 建司 消化器外科顧問 名古屋市立大学 1986年 消化器外科、
下部消化管外科
  • 日本外科学会
    指導医、外科専門医
  • 日本消化器外科学会
    指導医、消化器外科専門医
  • 日本大腸肛門病学会
    指導医、大腸肛門病専門医
  • 日本内視鏡外科学会
    ロボット支援手術プロクター(指導医)、
    技術認定取得者
  • 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会
    認定士
  • 日本化学療法学会
    抗菌化学療法指導医
  • 日本ロボット外科学会専門医(国内A級)

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脳卒中センター 循環器センター がん総合診療センター 緩和ケア病棟
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