キャリア形成と育児の両立
私は入職してから7年半感染制御グループに配属され、その後病理グループに異動、現在は二児の母として育児をしながら再び感染制御グループにて院内全体の感染制御に携わる業務を行っています。
学術面では、2年目には学会発表へ毎年取り組むようになり、2級臨床微生物技師の資格を取得、5年目には愛知県臨床検査技師会の微生物部門研究班の班員として院内の活動だけでなく院外活動にも取り組むようになり、また、様々な講演会で講師として発表する機会も与えてもらいました。院内ではICTワーキンググループとして感染制御に関する活動が増え始め、検査科内だけでなく多職種との関わりを持つようになり、人間関係の構築にも努めました。ICT活動への興味が強まり面白さややりがいも感じるようになると、各種研修会への参加や業務時間外の勉学にも一層励み、学術発表や論文投稿など認定微生物検査技師の資格受験のための条件をクリアし、6年目に認定資格、翌年にICMTの資格を取得しました。
その後結婚、2回の産休育休を経て復職し、復帰後3ヵ月は育児短時間勤務で働かせていただき、現在はフルタイムで働いています。育児との両立を目指す一方、初めは子どもの体調不良で急な休みを取ることも多く、限られた時間の中で思うように業務が進まず、産前と同じように働けないことに困惑しました。今では部署内のスタッフのサポートや、家族の協力のおかげで自身のモチベーションも上がり、ICTやASTの一員としてチーム医療に参画する機会や、システム関連作業、リーダー不在時の管理業務を行う機会が増えてきています。今後も育児を理由に全てを諦めるのではなく、時間の使い方を工夫して認定資格の維持のために学会等にもできる限り参加し、自身のステップアップと感染制御グループのレベル向上に努め、臨床に貢献していけるよう精進していきたいと思います。