入職して10年ほど経ちます。
この10年でさまざまな業務に携わるようになりました。普段の業務では医師の指示に基づき、患者さん一人一人の病態や症状に合わせた食事の提供を行っています。入院患者さん全員に対し病棟訪問を実施し、摂食不良の方には細かな聞き取りを行います。少しでも摂食量がアップするように、食形態の変更や補助食品を利用しての栄養改善を行うことは大切な業務の一つです。
また、外来および入院患者さんを対象に食事に関する相談・指導を行っています。
糖尿病、脂質異常症、腎臓病、肝臓病、食物アレルギー、嚥下障害など指導内容は多岐にわたりますが、それも大病院に勤務しているからこそ体験できる貴重な業務だと思います。指導後に「指導を聞いてどうやって頑張ったらいいかわかった」「工夫すれば食べられないものはないんだね」などの声を聞くと嬉しさとやりがいを感じます。
専門性が求められる職業ですので、自分自身のスキルアップをはかり指導に生かせるよう、これからも日々努力していきたいと思います。
管理栄養士を目指すみなさまへ
ごあいさつ
患者さんの望む医療はますます高度化、多様化してきています。医師・看護師だけではなく、高い専門性を持つメディカルスタッフが連携し、適切に補完し合う必要があります。
2011年には、新しい厨房が完成し、最新の調理機器・調理システムを用いて2時間以内の食事提供を実現しています。
当科では、チーム医療の一員として、より専門的な知識を習得し、患者さん一人一人と向き合いながら最適なサポートを目指しています。
栄養科リーダー中村 宏
教育体制
〜段階的にスキルアップできる教育体制〜
新人管理栄養士には先輩が「教育係」となり、医療チームの一員として役割を担えるよう指導を行っています。
入職から5年までは教育計画に沿って力量を評価しながらリーダーが面接などを通して、助言する教育体制を整えています。
経験5年以上も、さらなる発展を目的とした力量評価を行い、半期に1回目標を再確認する教育体制をとなっています。
その他に定期的に異動を行い、管理栄養士として視野を広げることができます。
事業所異動
4施設間で定期的に異動を行い、管理栄養士として視野を広げることができます。病院と在宅とを結ぶ地域連携において、食事や栄養剤などに関して患者さんに最良の方法で栄養支援するため、急性期・慢性期それぞれの施設を経験し幅広い知識を身に付けることができます。
研究について
管理栄養士としてますますスキルアップできるよう各学会などで論文発表・ポスター発表などを行っています。研究発表することで自分自身が成長し、また多くの職種と関わることが増えるため、さまざまな情報を得られるようになります。研究は大変ですが、経験を積んだ先輩がサポートするため、相談しながら取り組むことができます。