ドクターカーの運用を開始しました。
現在の日本では、急病や交通事故などにより傷病者が発生した場合は、皆さまからの119番コールにより救急車要請が行われます。しかし、傷病者が心肺停止であったり、事故などで外傷を負っているにもかかわらず救出に時間がかかったりする状況では、一刻も早く初期治療を開始し、救命率を向上させることが強く望まれていました。
そこで現場に医師を派遣する「ドクターカー」が登場し、当院でも平成26年1月14日より運用を開始いたしました。西三河南部西医療圏(刈谷市・高浜市・知立市・安城市・碧南市・西尾市)では初の導入であり地域の救命率向上に貢献できるものと考えております。
○ 「ドクターカー」とは?
119番通報で救急車を要請した時、通報の内容から重症を疑われた場合に、消防署の判断により救急車と同時に出動します。この時、病院から出動する医療チームが現場に向かうための車両を「ドクターカー」と呼びます。
当院の医療チームは、医師・看護師・救急救命士で構成されます。ドクターカーは普通乗用車に赤色灯とサイレンを装備し、救急車と同様に救急走行をします。現場に到着後は、救急隊と協力して直ちに緊急検査・処置を行い、患者さんとともに救急車で病院へ向かいます。
○ 「ドクターカー」の出動について
出動要請後、5分以内に病院を出発することを目標としています。実際に運用を開始する前に、消防署との通信訓練や実動訓練を行っています。
地域の皆さまへ特に知っておいていただきたいことは次の2点です。
1.ドクターカーの出動は、病院と消防機関との取り決めに従って行われます。
2.ドクターカーの出動により現場で診断や治療を受けた場合は、緊急往診料や検査料などがかかります。
(これらの医療費には健康保険が適応されます。)
※地域の皆さまからは、直接ドクターカーの出動要請をすることはできません。
○ ドクターカー出動の流れ
市内をドクターカーが走行しているのを見かけましたら、優先走行へのご配慮、ご協力をお願いいたします。