医療法人豊田会 刈谷豊田総合病院

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リハビリテーション科

患者の皆さまへ

リハビリテーション科 
副部長
山口 裕一
リハビリテーション科 
副部長
後藤 進一郎

より良いリハビリテーションを
提供いたします。

「リハビリテーション」は「機能回復」と捉えられやすいですが、本来はとても広い意味があります。語源的には「re(再び)」+「habilis(適する)」から成り立っています。人が病気や怪我、あるいは老化により生活がしにくくなったとき、再び「その人らしく生きる」ことができるようになるために行われる活動全てがリハビリテーションなのです。
現在、当科にはリハビリテーション科医・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が約100人在籍し、チームとしてリハビリに取り組んでいます。一方で、一人一人のスタッフが患者さんに関わることのできる時間は限られています。当科スタッフだけでなく、院内および地域の関連職種の方々と連携を深め、より良いリハビリを提供できるよう、今後も活動してまいります。

外来リハビリをご希望の皆さまへ

リハビリテーション科で外来リハビリを受けるには、主治医からの紹介が必要です。まずは、かかりつけ医にご相談ください。他院・他施設で理学療法・作業療法・言語聴覚療法のいずれか1つでもリハビリを行っている場合は、当院での外来リハビリはできません。また、デイケア、訪問リハビリ(介護保険)との併用も、制度上できませんのでご注意ください。
お問い合わせ先
リハビリテーション科(直通) TEL:0566-25-8025(月~金曜日 8:40~16:00)

主な業務と取り組み

リハビリテーション科では、リハビリテーション科医・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士がチームとなり、小児から高齢の方まであらゆる疾患や外傷に伴う障がいの予防や治療、支援を行っています。
さまざまな要因で心身機能の低下を来すと、日常生活に不便さが生じ、ご家庭や社会活動において役割が十分に果たせなくなることがあります。その方の持つ潜在能力を引き出し、生活上の活動能力を高め、その人らしく豊かな人生を送ることができるようにサポートさせていただきます。当科では豊田会の理念・方針のもと、法人内の4施設で高度急性期から地域生活期まで幅広く対応し、切れ目のないリハビリを実施しています。院内のさまざまなチーム医療に参加し、リハビリの専門的な知識技術を生かす活動もしています。また、研修・研究にも力を入れ、リハビリ技術向上のために研鑽を積んでいます。
今後も、高齢化社会に対応できるよう、医療介護連携強化に力を入れ、地域包括ケアシステム実現に向けて活動してまいります。

特徴

  1. 高度急性期から早期リハビリの提供
  2. 急性期病院に併設した回復期リハビリテーション病棟
  3. リハビリテーション科医の専門的治療と連携したリハビリ
  4. 充実したリハビリを提供するための豊富な療法士数
  5. 医療から介護領域まで幅広くリハビリを提供し、地域の医療介護連携強化に向けた活動

スタッフ構成・資格

スタッフ構成

112名(2024年4月現在)

理学療法士 作業療法士 言語聴覚士
刈谷豊田総合病院 48名 26名 12名
刈谷豊田東病院 5名 4名 2名
高浜豊田病院 3名 1名 1名
介護老人保健施設ハビリス 一ツ木 4名 6名 0名
60名 37名 15名

資格

専門理学療法士(呼吸・神経系)2名
認定理学療法士(運動器・脳卒中・地域・呼吸・循環・発達)16名
認定作業療法士8名
認定言語聴覚士(摂食嚥下領域)1名
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士4名
3学会合同呼吸療法認定士18名
回復期セラピストマネジャー1名
心臓リハビリテーション指導士3名
がんのリハビリテーション研修会修了26名
訪問リハビリテーション管理者養成研修修了4名
生活行為向上マネジメント指導者/実践者研修修了2名/22名
NST専門療法士1名
上級臨床倫理認定士1名
公認心理師1名

臨床実績

専門性の高いリハビリを提供するために、主科ごとに担当制を取っています。

2021~2023年度臨床実績

臨床指標データ

    脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血・大腿骨頸部骨折・脊椎術後肺炎・誤嚥性肺炎・心不全・心筋梗塞・循環器疾患術後 データ

  • 2023年度

院内連携

当科は次のチーム医療に参加し、各科・各部署との連携を密にして、安全かつ効果的にリハビリを行うことを心掛けています。

1.摂食嚥下ケアチーム
言語聴覚士が参加し、摂食嚥下障がいに関わる問題などを把握して円滑なシステム作りについて話し合っています。
2.包括的呼吸リハビリテーション
理学療法士が参加し、慢性呼吸不全などの呼吸障がいのある患者さんに対して、運動療法・呼吸練習・日常生活動作での工夫などを実際に一緒に行いながら、説明をさせていただいています。
3.褥瘡対策委員会
主に各病棟看護師やご家族の方などに対して、ポジショニングの説明などを行っています。
4.栄養サポートチーム(NST)
摂食嚥下回診や摂食嚥下練習の対象となった患者さんの中で、低栄養のリスクがある方に対し、栄養障がいを進行させずに適切な栄養管理ができるよう支援しています。
5.糖尿病チーム
理学療法士が参加し、主に糖尿病教育入院患者さんに対して運動の説明を行っています。患者さんそれぞれの生活習慣や運動習慣が異なるため、「無理なく続けられる」ことを念頭に置き、一人一人に配慮した運動の説明を行い、生活活動に対する改善案を提案させていただいています。
6.糖尿病透析予防診療チーム
糖尿病を有する外来患者さんのうち、運動療法が適応であると判断された方に対し、主に身体活動の説明を行っています。身体活動をその方の病態や身体機能を考慮し、「運動」と「生活活動」に分けて説明をします。
「運動」に関しては、ウォーキングに代表される有酸素運動や筋力強化・ストレッチの説明を行います。また「生活活動」に関しては、日常生活における動作の工夫や注意点などを患者さんと共に検討し、説明をしています。
7.呼吸ケアチーム
理学療法士が参加し、呼吸状態の改善、安楽な姿勢の確保、褥瘡予防などの目的で、ポジショニングの検討や説明を行っています。また、人工呼吸器離脱のためのリハビリだけでなく、装着していても行えるリハビリの相談も受けています。
8.認知症サポートチーム
作業療法士が参加し、認知症の方が抱える日常生活活動や心身機能の困り事を理解し、生活リズムの改善や関わり方の工夫などを提案し、患者さんにとって安心できる環境作りが行えるよう支援しています。
9.排尿ケアチーム
作業療法士が参加し、排泄動作と生活環境の評価・排泄環境整備・排泄動作練習などを行い、排泄におけるQOLの向上を目指して支援をしています。
10.骨粗鬆症リエゾンチーム
理学療法士が参加し、骨粗鬆症治療の主目的である「骨折の予防」のために、転倒リスクの評価や運動指導を行っています。
11.臨床倫理コンサルテーションチーム
上級臨床倫理認定士を取得した言語聴覚士が参加し、臨床倫理の問題について何が最善の行為であるか、相談者と共に考え、意思決定を支援しています。

豊田会リハビリ施設間連携

豊田会リハビリ全体では、4つの施設間で、急性期から地域生活期に至るまで一貫したリハビリを提供しています。
療法士は、4施設間で人事異動を行い、幅広い視野で患者さんと関わり、支援ができるように経験を積み上げて、人材育成にも心掛けています。

1.刈谷豊田東病院におけるリハビリ
地域包括ケア病床を中心とした入院、外来、介護保険の短時間通所リハビリ(1~2時間)と、さまざまなリハビリを提供しています。個々の具体的な目標を達成するために多職種連携がスムーズに行われています。通所リハビリでは、個別リハビリと自主トレーニングを組み合わせたプログラムを実施しており、社会参加を目指しています。
2.高浜豊田病院におけるリハビリ
「一人ひとりにあった適切なリハビリを提供する」という高浜豊田病院の基本方針に従いリハビリを行っています。地域包括ケア病床、療養病床を有し、患者さん・ご家族を中心として、医師・看護師・介護職員・医療ソーシャルワーカー・管理栄養士など様々な職種と連携し、状態に合わせたリハビリを提供するように努めています。またサーキットトレーニングやリハビリテーションレクなど、集団でのリハビリテーションにも取り組んでいます。
3.介護老人保健施設ハビリス 一ツ木におけるリハビリ
在宅復帰・継続の支援を目的に入所・通所利用者さんへのリハビリを実施しています。また、各種トレーニング機器を備え、要支援通所利用者の方に対し、介護予防の一環として運動器機能向上プログラムも実施しています。
個別リハビリ以外にも、在宅生活支援のための訪問指導を行うなど多方面から関わっています。退所前には居宅介護支援専門員や支援相談員などと共に自宅訪問し、福祉用具の選定や家屋改修案の作成、動作説明・介助方法の提案なども行います。
                  通所リハビリでは、心不全の方への支援にも力を入れています。

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