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FEATURE特集

透析センターの概要
診療時間:月~土曜日 8:30~17:00
診療体制:透析毎の医師の回診
ベッド数:30床(隔離透析:2床)
隔離室を設けているため、感染症などにも対応できます。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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透析開始 9:00~ |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |


透析センターの特徴
医療法人豊田会では、急性期から慢性期まで役割を分担しながら幅広い透析医療に対応しています。当センターは高浜市唯一の透析施設であり、高浜市を中心にその周辺地域の患者さんの慢性維持透析に対応しています。患者さんに透析の時間を快適に過ごしていただけるよう、日々努めています。
当院の透析医療
血液透析に用いる透析液は、日本透析医学会が定めているガイドラインに沿った超純水透析液を使用しているため、血液透析(HD)以外にも透析液を直接体内に補液するオンライン血液透析濾過(On-line
HDF)や間歇補充型血液透析濾過(I-HDF)にも対応することができます。
On-line HDFは生命予後の改善、尿毒症物質の除去率向上、透析低血圧の予防、抗炎症作用などの報告があります。また、I-HDFは、透析低血圧予防などの報告があります。しかし、これらの治療にはそれぞれデメリットもあるため、当センターでは、病状や日常生活動作(ADL)、検査結果などに応じて患者さん一人一人に最適な透析条件を選択しております。
その他にも、β2ミクログロブリンによるアミロイドという蛋白質が、手首にある横手根靭帯に蓄積して、手にしびれや痛みが起こる手根管症候群に対しては、β2ミクログロブリン吸着療法なども実施しております。
透析システム
より質の高い透析医療を提供するため、透析情報管理システムを導入しています。システム導入により、ヒューマンエラーの防止や患者さんの情報を一元管理することができ、透析医療に役立てることができます。
シャント
内シャント(自己血管、人工血管)、動脈表在化、長期留置カテーテルなどの様々なシャントに対応しています。シャント管理は、定期的に超音波診断装置でシャントの観察を行っています。また、シャントの発達が不十分な患者さんには、さらに日常管理として専用シートを用いてシャントの変化を早期に発見できるようにしています。


導入時教育
血液透析は、体重管理や栄養管理、シャント管理など自己管理を適切に行わなければ合併症を発生させる危険性が高まってしまいます。透析を始められたばかりの患者様は、血液透析治療や自己管理方法について分からないことも多く、日常生活で苦労されることも多いかと思います。導入時の患者さんに対しては、透析について理解を深めていただき、少しでも患者さんの負担を軽減できるように、血液透析とうまく付き合っていくための教育(アドバイス)を実施しています。患者さん一人一人が少しでも快適な透析生活を過ごせるようスタッフ一同サポートしてまいります。
フットケア
透析を必要とする患者さんの原疾患で最も多いのは糖尿病性腎症です。血糖値が高い状態が続くと、細くて脆い毛細血管が損なわれてさまざまな合併症を発症します。足の血管が狭くなることや神経の機能が弱くなることで潰瘍や感染を起こしやすい状態となり、悪化してしまうと足を切断せねばならなくなる可能性があります。フットケア専任看護師は、糖尿病の患者さんに対してフットチェックやフットケアを実施し、足病変の早期発見に努めています。


検査項目 | 検査頻度 |
---|---|
フットケアチェック | 1回/月 |
フットケア | 1回/月 |
SPP (皮膚灌流圧測定) |
足の状態に応じて (1回/3カ月、 1回/6カ月) |
ABI (足関節上腕血圧比) |
足の状態に応じて (1回/3カ月、 1回/6カ月) |
検査
複数の診療科医師が在籍していることや専門技士が検査を実施していることが特徴です。また、多くの検査機器を取り揃えていることから、検査はすべて院内で実施でき、検査結果は専門医師が評価しています。
検査項目 | 検査頻度 |
---|---|
血液検査 | 2回/月 |
胸部X線 | 1回/月 |
心臓超音波検査 | 1回/4カ月 |
胸部CT | 1回/年 |
腹部超音波検査 | 1回/年 |
骨塩 | 1回/年 |
12誘導心電図 | 1回/年 |
検便 | 1回/年 |
多職種連携
薬剤師、医療ソーシャルワーカー(MSW)、管理栄養士、訪問看護師と協力し合い、患者さんをサポートしています。
- 薬剤師
- 服薬指導として、薬の正しい使用方法や効果、副作用に関する注意点などの情報を説明し、安心して内服していただけるようサポートしています。
- MSW
- 医療費や介護保険、福祉制度など、生活に関する悩みや不安に対し、社会的支援の相談を受けており、心理面・社会面からサポートしています。
- 管理栄養士
- 体重や血液検査結果を見ながら良好な状態を維持できるように患者さんと一緒に生活の中でできることを考え、栄養面からサポートしています。
- 訪問看護師
- 利用者の方を対象に自宅を訪問して医療行為やケアを実施し、生活面でサポートしています。
施設間連携
透析医療を受けている患者さんはさまざまな病気を併発していることがあるため、複数の診療科での治療を必要とするケースは少なくありません。医療法人豊田会には急性期病院である刈谷豊田総合病院、通院が困難な患者さんに対して入院透析が行える刈谷豊田東病院があります。患者さんの状態やライフスタイルはさまざまであるため、患者さん一人一人に応じた最適な治療を行うためには施設間連携や情報共有が必須です。医療法人豊田会ではこのようにお互いの施設の特徴を生かして医療を提供しています。

送迎サービス
送迎車を2台配備しており、通院でお困りの方を対象にご自宅から病院まで無料で送迎しております。

無料Wi-Fi
各ベッドに1台ずつテレビを設置しており無料でご視聴いただけます。また、無料Wi-Fiもあり、お手持ちのスマートフォン、タブレット、パソコンなどを使ってインターネットに無料で接続できるなど、血液透析の時間を快適に過ごしていただけるように環境整備に努めております。

スタッフ構成・資格
- スタッフ構成
- 腎臓内科医師1名
臨床工学技士7名
看護師3名
(2024年10月1日現在) - 資格
- 関連学会の資格を取得しているスタッフも多く、安心して透析を受けていただけます。さまざまな疑問点やご相談にも丁寧に対応させて頂きますので気軽にお声がけください。
資格名 | 取得人数 |
---|---|
専門血液浄化臨床工学技士 | 1名 |
認定血液浄化臨床工学技士 | 2名 |
透析技術認定士 | 2名 |
アフェレシス学会認定技師 | 1名 |
透析液管理責任者 | 1名 |
腎代替療法専門指導士 | 1名 |
フットケア専任看護師 | 2名 |