検査機器の紹介
胸部X線撮影
検査の目的
肺や縦隔の病気を発見する目的で撮影します。
お願い
妊娠中または妊娠している可能性のある方は、必ず検査前にお申し出ください。
ネックレスやボタンなど、金属やプラスチック類、湿布などは、外してください。
装置について
当センターでの胸部撮影はデジタルX線撮影装置を使用しており、画像データを電子保存しています。専門医が診断するときは専用の画像モニターで行います。
必要なときはフィルムに出力することもできます。
胃透視検査
検査の目的
食道、胃、十二指腸の病気の診断(各臓器の形や動き、粘膜の状態、バリウムの流れや通過の様子を観察します)。
検査について
- 最初に胃を膨らませる目的で発泡剤(顆粒)を飲んでいただき、胃が膨らんだ状態でバリウムを飲みます。
- ゲップをされますと、膨らんだ胃が元に戻ってしまいますので、検査終了時まで我慢してください。
- 撮影台を倒したり、起こしたり、身体の向きを色々変えて撮影します。
- 圧迫筒という筒でお腹を押さえて撮影します。
- 検査は約10分で終わります。
検査中に気を付けていただくこと
- バリウムは味わわず飲んでください。
- 発泡剤は一気に飲み、検査終了までゲップをしないように我慢してください。
(ゲップをされた場合はもう一度発泡剤を飲んでいただきます) - 撮影台が上下左右に動きますので、目を開けて装置に備え付けの手すりを必ず持つようにしてください。
検査に向けて
検査前日の22:00以降はお茶・水・薬・食事は控えてください。また、検査時は金属類(時計、ネックレス、下着の金具など)やプラスチック類(ボタンなど)がある場合は外していただきます。
お願い
- 妊娠中または妊娠している可能性のある方は、必ず検査前にお申し出ください。
- 胸部X線撮影および腹部超音波検査のある方は、必ず胃透視検査の前に実施してください。
- 全ての検査終了後に下剤をお渡しします。検査後は、できるだけたくさんの水を飲んでください。
結果
検査結果は、専門医が診断を行い、検査を受けた全ての項目と共に『人間ドック成績表』として1~2週間で発送いたします。
骨塩定量検査
骨塩定量検査は、エネルギーの違う2種類のX線を利用して、カルシウム量を測定し、それから骨の強度を計ります。当センターでは、利き腕と反対の腕で測定を行います。検査時間は約2分で、検査に対する前処置、痛みなどはありません。
注意していただくこと
- 腕時計、ブレスレットなどの金属類は外してください。
- 検査中は動かないでください。また、腕に力を入れず、楽にしていてください。
- 妊娠中または妊娠している可能性のある方は、必ず検査前にお申し出ください。
超音波検査
超音波検査の原理
この検査は、耳に聞こえない高周波の音(超音波)を体の外から当て、その反射を利用することにより、体内の臓器を画像化し観察する手軽で安全な検査です。
検査について
- 人体には無害です(妊娠中の方でも受けられます)。
- 小さな病変を発見することができます。
- 痛みはほとんどありません。
- 瞬時に画像を得ることができるので動く様子を観察できます。
- 超音波は、空気中を伝わらないので身体にガスの多い場合は、画像が得られないことがあります。このような理由で肺や胃腸(消化管)の診断には適しません。
検査部位について
- 腹部超音波検査
肝臓、胆道系(胆嚢・胆管)、膵臓、腎臓、脾臓、およびその他の腹部臓器が対象となります。 - 乳腺超音波検査
乳腺が対象となります。
検査方法について
■腹部超音波検査
- 超音波を通しやすくするためのゼリーを塗ります。
- 息を吸ったり、吐いたり、止めたり、お腹を膨らませたりしていただきます。
- 検査部位を圧迫しますので、多少痛みを伴いますが、痛みが強いときはお知らせください。
ベッドの上で仰向けに寝ていただきます。場合によっては横向きに寝たり、座っていただくこともあります。
■乳腺超音波検査
- ベッドの上で仰向けに寝ていただきます。
- 超音波を通しやすくするためのゼリーを塗ります。
ご注意
- 胃透視検査、胃カメラ検査を受ける方は、必ず腹部超音波検査の後に実施してください。
- 胃透視検査、胃カメラ検査を受けない方は、検査の4時間前より絶飲食してください。
食事をされますと、胆のうが縮んでしまい胆のうが見えにくくなります。また、胃の中に食物、空気が入っていると、その背部にある膵臓などが見えにくくなります。 - 乳腺超音波検査は、特に制限はありません。
検査結果について
検査結果については、専門医が診断を行い、検査を受けた全ての項目と共に『人間ドック成績表』として1~2週間で発送いたします。
マンモグラフィ(乳房X線撮影)
超音波検査の原理
- マンモグラフィ検査
- 乳腺内の腫瘤や石灰化の有無を調べる検査で、乳房を機械で挟んで薄く伸ばした状態で撮影を行います。個人差はありますが乳房を圧迫することで多少の痛みを伴います。マンモグラフィ検査は、圧迫することで乳腺の重なりが少なくなり診断能が高まるだけでなく、厚さが薄くなることで放射線被ばく量も低減できます。
当院ではマンモグラフィの撮影は全て女性技師が行っています。また、検査時は専用の検査着で行うなど配慮しておりますので、安心して受診してください。その他、分からない点・不安な点がございましたらお気軽にスタッフにお尋ねください。
CT検査(頭部、胸部、腹部)
CT検査(頭部・胸部・腹部)に使用する装置は、放射線のCT室にあるマルチスライスCT(MSCT)と呼ばれる装置です。
検査方法について
- 検査はCT装置のベッドに寝ていただくだけなので、ほとんど苦痛はありません。
- 全体の検査時間は約5分です。
注意していただくこと
- 検査時には、検査部位にネックレス、ベルトなどの金属類は着用しないでください。
- 検査中は動かないでください。
- 妊娠中または妊娠している可能性のある方は、必ず検査前にお申し出ください。
検査結果について
- 検査結果については、専門医が診断を行い、検査を受けた全ての項目と共に『人間ドック成績表』として1~2週間で発送いたします。
ABI
検査の目的
ABI(足関節/上腕血圧比)を算出することで、下肢動脈の狭窄・閉塞を客観的に評価します。
検査について
ベッドに仰向けに寝て、両側足関節と両側上腕の血圧を同時に2回測定します。 検査は、通常5分程度で終わります。